先週末は、もう春のように暖かな日が続いた。
多分、もう一回寒くなるだろうけれど。
それが分かっているから、こういう日は逃さずにエニーを連れて森へ散歩に出かけたい。
ところが、夫は絵を描くと言うし、娘もお勉強、とのことで
結局、一人と一匹で寡黙に歩いてきた。
いつものコースをいつものように歩いて帰ってくるつもりだったのだが。。
ちょっと道を間違えて、予定外のヘルマンスコーゲルという、ウィーン市内のウィーンの森で一番標高の高いところまで行ってしまった。上の写真の塔は、そこに建っていたものである。
ヘルマンスコーゲルからは、予定のイエーガーヴィーゼ(いつも行く「狩人が原」)へ下りて行った。
途中、視界が開けるところがあって、風の通り道らしく、ビュービュー風が吹いている。上の写真を撮る間、エニーは、その急な坂道に眼を細くして座り込んでいた。
ニラが、もう沢山生えていて、ニラ狩りをしている人達を何組も見かける。
イエーガーヴィーゼで休憩中。この日、4時間位歩いたが、坂道で私がフーフー言っても、エニーは、いつも私の足下にいて、まるで平気そう。華奢に見えるが結構タフだ。
休憩後、カーレンベルグとコーベンツルンの間のバス亭でバスに乗ろうと、そちらへ向けて歩いたつもりが、またしても、道を間違えて、ウィーン市の外、クロースターノイブルグまで行ってしまった。
そこまでの森は、本当に静かで、私とエニー以外には、森への侵入者はいなかった。
人里へ下りてきて、ありゃ~、これはウィーンじゃないな、とは分かったものの、
「ここはどこですか」とも聞けないし、どうするかな、と思案しながら歩いていると、二人の少年が、駆け抜けて行った。見るとバス亭に二人並んでバスを待っている様子だ。で、「ウィーンへ帰りたいんだけど」と話しかけると、年かさのお兄ちゃんの方が、大変親切に、自分たちもハイリゲンシュタットへ出ようとしてる事、このバスで終点まで行って、そこで乗り換えるのだけど、一緒に行ってくれる事、乗車券は「ウィーン市の境界まで」と言ってバスの運転手さんから買えばいい事、まで教えてくれた。この少年のお陰で、この後は全く道を間違えずに、真っすぐに家へ帰る事が出来た。ハイリゲンシュタットで同じ地下鉄に乗った時、もう一度、丁寧にお礼を言って別れた。
おまけの動画は
こちら!
マダムKenwan