娘のリクエストでぼたもちを作った。
これは、牡丹餅と書くが、おはぎ(お萩)と同じもので、
ただ、呼び方が春夏は牡丹餅、秋冬はお萩になるそうだ。
小豆は、BIO(無農薬有機栽培)の物を買ってきて、
お皿へ、少しずつあけて、色が変わっていたりイビツで固そうなものを
別に除ける。小豆を茹でる前に、面倒だけど、ひと作業しておくとやっぱり美味しい。
今回は、言い出しっぺの娘が、夕飯の後にこの仕事を引き受けてくれた。
選別作業の終わった小豆をサッと洗って、たっぷりの水に入れ、すぐ火にかける。
沸騰したところで弱火にして、後は煮るだけ。
小豆が、柔らかくなったところでお砂糖をかなり一杯入れて、塩をひとつまみ。
焦がさないように、かき回しながら、煮詰める。
これで餡が、出来上がり。(4.5時間はかかる)
お餅の方は、餅米を炊いて、ちょっと潰して、うちでは、これにもすこ〜し塩をふり、
適当な大きさに握って、餡を周りに被せる。今回は、友人が送ってくれた桜の塩漬けがあったので飾ってみた。
子供の頃は、和菓子やあんこ物は好きじゃなかったのに、特に牡丹餅なんて美味しいと思って食べた事はなかったような気がするのに、今は、本当美味しいから面白いものだ。
これは年齢の所為かしら。
それにしても、海外に居ても日本の物が食べられるのは、嬉しいし助かる。
ウィーンの人は、甘い豆は、ちょっと食べられない。
豆は、普通こちらでは塩味だから。
昔よりは、あんこを食べれる人が増えた気がするけど、なかなか上級者に限る。
味覚は、人間の器官の中で最も保守的なのだ。
反対に牡丹餅は食べるのに、ミルヒライス(牛乳で煮た甘いお米/デザート)には、私は今でも絶対に手を出さない。
マダムKenwan
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